セロニアス・モンクのPRESTIGE時代のコンプリート・ボックスで3枚組。モンクがPRESTIGEに残したLP3枚分の演奏とさらにソニー・ロリンズの「Moving Out」、マイルズ・デイヴィスの「Bag’s Groove」と「Miles Davis And The Modern Jazz Giants」からモンクが演奏に加わったトラックが全て収録されている。曲目は商品説明の通り。ただし、CD3−2は「Swing」と表記されているがモンクの有名曲「Bemsha Swing」と同じ曲。誤植なのかそれともこの当時はそう呼称していたかは不明。
セロニアス・モンクのPRESTIGE時代のコンプリート・ボックスで3枚組。モンクがPRESTIGEに残したLP3枚分の演奏とさらにソニー・ロリンズの「Moving Out」、マイルズ・デイヴィスの「Bag’s Groove」と「Miles Davis And The Modern Jazz Giants」からモンクが演奏に加わったトラックが全て収録されている。曲目は商品説明の通り。ただし、CD3−2は「Swing」と表記されているがモンクの有名曲「Bemsha Swing」と同じ曲。誤植なのかそれともこの当時はそう呼称していたかは不明。
録音年は1952年から54年まで。今回改めて全体を通して聴いた印象は、大変若々しくて清冽な演奏が多いこと。ピアノ・トリオのセッションが多く、ピアニストとしてのモンクのエキセントリックな演奏を堪能できるのも新鮮。そしてソニー・ロリンズは当時20代前半である。この2年後に超名作「サキコロ」の録音を控えている時期であるが、この若さでもはやレスター・ヤングやチャーリー・パーカーの影響を脱して独自の表現を身に付けつつあるのも凄い。
CD1−1〜4は1944年のコールマン・ホーキンズのリーダー・セッションからで、意外に知られていないがモンクのプロとしてのキャリアはこのホーキンズのサイドメンから始まる。ホーキンズは我が国では過小評価だが、20年代のスウィング時代から60年代後半に亡くなるまで、一貫してジャズのトップ・テナー奏者として君臨した、偉大としか言いようのないひとである。モンクはその後1957年にRIVERSIDEからリリースした「Monk’s Music」の録音にホーキンズを招き、その恩に報いた。